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【読書日記】BG、あるいは死せるカイニス

題名: BG、あるいは死せるカイニス 著者:石持 浅海 【概要】 星降る夜、天文部の観測会に参加したはずの姉が何者かに殺害された。 男性化候補の筆頭で、誰からも慕われていた姉が、何故? さらに期末試験が終わった日、姉の後継者と目されていた小百合までもが被害に。 姉が遺した謎の言葉“BG”とは果たして何を意味するのか―。 全人類が生まれた時はすべて女性、のちに一部が男性に転換するという世界を舞台にした学園ミステリの意欲作 10年近く前に読んだ本で、同じく10年近く読んでいないのに、未だに印象に残っている本の一つです。 人類が雌性先熟(女性として生まれてから途中で男性に性別が変化すること)の世界でのミステリー作品。 ※ちなみに雌性先熟の生物は実際に存在する。 wiki参照 ミステリーとしての目新しさや斬新さというのは私はそこまで感じなかったのですが、人々の心の動きの描写がものすごく印象に残っていて、今でも時々思い出す作品です。 新卒の就職活動の時に最近印象に残った本としても話をした記憶があります。 よろしければご一読ください。

【読書日記】才能の正体

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題名: 才能の正体 著者:坪田 信貴 【概要】 「ビリギャル」が偏差値40アップ&難関大学合格できたのは、もともと才能があったから? ――「地アタマ信仰」をただちにヤメよう!  「自分には才能がない」は、努力をしない人の言い訳です。 すべての人に“才能の芽"はあります。その“芽"を、どうすれば見つけ、花開かせることができるか? やるべきは、今ある状況の「認知」、目的へ向かうための「動機づけ」、そして「正しい努力」です。 自分自身も、子どもも変わります! 部下が変わり、組織がみるみるエネルギーに満ちてきます! 「ダメな人」の能力をみるみる開花させ、成功に導いてきた著者が教える。 どんな人でも“自分の才能で輝ける"ようになるための、驚異のメソッド。 ――あなたは「才能がある人」になりますか? 「才能のない人」のままでいますか? ビリギャル(学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話)の先生による才能についての書籍。 私はビリギャルは読んだことがないので、そちらとの比較等については申し上げられませんが、この本単体でもいろいろと考えさせられることがありました。 才能は誰にでもあって、正しい努力によってこそ開花するということを前提として、じゃあその才能を開花させる方法や、開花させている人は何をしているかということを得ることができます。    「頭のいい人や出来のいい人の言葉は聞く必要がない」 出来る人は出来る理由がわかってないから、聞いても出来るようにならないというのが、聞く必要のない理由みたいですね。 だから理由や理屈なんて聞かずに、ただ行動を完全にコピーすることが大事。 マネできるのは考えではなく、行動だけだと。 確かに思考は見えないのでマネできているかわからないですしね。 行動をコピーするようにしていきます。    あるポイントで限界を迎えてしまうのは最初の部分、スタートに問題があることがほとんど 本の中の例にあったのが、アルファベットのXの書き方。 筆記体で書く、Cを背中合わせにしたような書く、バッテンで書く、人によってクセがあると思うのですが、この書き方によって、とある部分から成績が伸び悩むそうです。 理由は×(かけ算の記号)と...

【読書日記】三日間の幸福

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題名: 三日間の幸福 著者:三秋 縋 【概要】 どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。 前回の動画の内容に続いてでもないですが、前回が「才能の数値化」なら、今回は「寿命の値段の数値化」です。 自分の寿命の金額がいくらだったら売るんだろうなと考えますが、そもそもどんな値段ついても売りたくない、むしろ買いたいという人もいるんでしょうね。 今回この本を題材に投稿してみようと思った理由が、失敗について考えさせられる一文があったからです。 最初にそのことに触れて、あとは全体的な中身に簡単に触れてみることにします。 その考えさせられた一文がこちらです。 多くの失敗者は、あたかも、次の人生があったらそこでは大成功できるとでもいいたげに失敗を語る。 これだけ辛酸を舐めたんだから、もう失敗することはないと考えてるんだ。 しかし奴らは根本的なところで勘違いをしている。 失敗者は、確かに失敗については熟知しているだろう。 だが失敗を知ることと成功を知ることは、そもそも、まったくの別物なんだな。 失敗を直したところにあるのが成功ってわけじゃねえんだ。 そこにあるのは、あくまで灰色の出発点だ。 そこんとこを、失敗者どもはわかってねえのさ。 失敗の反対は成功ではないという当たり前のことを再確認できました。 成功するには失敗を乗り越えて、みたいな話はよく聞きますが、じゃあ失敗したからといって成功するわけではない。 最初から失敗を目指す人なんていないわけですけど、本来失敗と成功に因果関係はない。 わかっている人には当たり前の話ではあると思います。 ただこんがらがって考えると危ないなとふと思った次第です。 例としてふさわしいかわかりませんが、 コイントスをして、10回連続裏が出ました。 さあ次はどっちが出ると思いますか、と問われたらどう答えるか...

【読書日記】多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。

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題名: 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 著者:Jam 【概要】 SNS・会社・友達… ここにいない誰かからココロを守る64の考え方 Twitterで累計50万以上リツイートされて話題のマンガ! 「これ私のことだ!」 「肩の力がスッと抜けました」 「グダグダ悩み続けるのやめた!」と共感の声多数 SNSからリアルな人間関係まで 現代社会の悩みを解決する 目からウロコのちょっとした「考え方」のヒントがここに。 ・嫌な人や苦手な人がいる ・理不尽な目にあって、忘れられない ・SNSで人の幸せに嫉妬してしまう ・SNSに書かれている悪口が、自分のことに感じる ・みんなにいい人を演じて疲れる など… twitterのまとめサイトを覗いていると、著者の方が書かれている漫画に出会いました。 そこで感じいることがあったので、全部読んでみようと思った次第です。    謙遜のし過ぎはお前に見る目がないと言っているのと同じ 元々この本に触れたきっかけが、この「謙遜のし過ぎはお前に見る目がないと言っているのと同じ」です。 私自身が褒められるのに慣れていないというか、なんで褒められるんだろうと思うようなタイプなので、イヤイヤ...みたいになりがちです。 自分を下げるということに抵抗はそれほどないのですが、これが相手を否定していますとなったら、さすがにそういうことじゃないよ、と言いたいわけです。 なので褒められたら素直に受け取る、そして相手や周りに褒めるところがないか考える。 下のような意見もありますし、難しく考えずできるようになりたいです。 “人を褒めるテクニック”を心理学者に聞いたら、「そんなものはない」と一刀両断された 褒め方なんてね、ぶっちゃけなんでもいいんです。褒めること自体に意味があるんですから。    人に何かをするときは「やってあげた」ではなく「やりたいからやった」 出来る人にとっては当たり前なんでしょうけど、忙しくしていたりして心に余裕がなくなってくると、忘れがちです。 誰かのためにやったとかより、そもそも自分のためにやった、その結果相手が得をしただけだということを常々忘れたくないなと思います。    まとめ この本の触れ込みとして、ココロを守る考え方というフレーズ...

【読書日記】うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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題名: うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 著者:先崎 学 【概要】 空前の藤井フィーバーに沸く将棋界、 突然の休場を余儀なくされた羽生世代の棋士。 うつ病回復末期の〝患者〟がリハビリを兼ねて綴った世にも珍しい手記 ◎うつ病の頭には死のイメージが駆け巡るのだ。◎ 「うつ病の朝の辛さは筆舌に尽くしがたい。 あなたが考えている最高にどんよりした気分の10倍と思っていいだろう。 まず、ベットから起きあがるのに最短でも10分はかかる。ひどい時には30分。その間、体全体が重く、だるく、頭の中は真っ暗である。 仕方がないのでソファに横になるが、もう眠ることはできない。ただじっと横になっているだけである。 頭の中には、人間が考える最も暗いこと、そう、死のイメージが駆け巡る。 私の場合、高い所から飛び降りるとか、電車に飛び込むなどのイメージがよく浮かんだ。 つまるところ、うつ病とは死にたがる病気であるという。まさにその通りであった」 うつ病はきっと誰でもかかる可能性がある病気なのだと思う。 極端なのかわからないけれど、ウイルス性の風邪みたいに、 かかる時はかかるし、かからないときはかからない。 心身が弱っている時にかかりやすくはあるかもしれないけれど、 健康体であってもかかる可能性だってある。 そんなものだと思う。 そんなことを考えていると、こんな記事を読む機会がありました。 プロ棋士先崎学さんの「うつ病九段」は、絶対に読んだほうがいい。誰もがうつになる可能性があるのだから。    うつ病に罹る過程がなかった うつ病ってどういう風になるのかと思っていましたが、 この本によれば、ある日突然なったらしい。 朝起きたら急に今までと違う感じがしたとのこと。 こんな風に就寝前にいかに体調が良かったとしても、 朝目が覚めたらなっている可能性だってあるのだ。 事前に察知できることばかりでないことは肝に銘じていたほうがいいように思う。 そんな突然かかる病気は、半年以上の治療期間を必要とするのである。    心持ちがどう変わっていくかの描写がリアル 治療の過程の描写はそんなになく、どちらかというと 最悪期、回復期にどう心持が変わっていくかという 描写の方が多く、それ故に自分もいざうつにな...

【読書日記】「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

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題名: 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ) 著者:汐街コナ  (著), ゆうきゆう (監修) 【概要】 仕事に追われるすべての人へ。 その仕事、自分の命より大切ですか? 精神科医・ゆうきゆう(『マンガで分かる心療内科』シリーズ)が監修・執筆を担当し、 過労死・過労自殺する人が「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由をわかりやすく解説しながら、 仕事や会社に追いつめられている人がどのようにすればその状態から抜け出し、 自分の人生を大切にするための方法と考え方を描きおろしました。 また、過労やうつ状態から抜け出して幸せになった人を取材して描きおろした「実録! ブラックな状況を抜け出しました」も収録。 もうあのような過労自殺の事件を繰り返したくない。 現代日本で働くすべての人に必読の1冊です。 書籍が発売される前、Twitterに公表された時に漫画を読ませていただいて、書籍が発売された時にすぐに買いました。 発売から1年くらい経過しましたが、ちょっと振り返ってみようと思います。    死の恐怖を克服した先に死を選択することがあるとは限らない 周りからどう見てもそれやったら死ぬだろうという行動でも、本人は死ぬつもりなくその行動を起こすということが書いています。 書籍の中に電車に飛び込もうとしているシーンがあるのですが、その動機は、 「死にたい」ではなく「明日会社に行かなくていい」です。 よく死ぬ勇気があれば何でもできるんじゃないのみたいな話がありますが、勇気とは別のベクトルとして動機があるというのが私の解釈です。 だからこそ未遂の人にかける言葉は選ぶ必要があると思いますし、場合によっては素人が手を出すべきではないのでしょう。    迂回して夢が叶うこともある 著者の人はイラストやデザイン系の仕事に就きたくて最初の会社に入り、できなくなって長い年月が経過したけれど、本を出すにあたって、漫画を書くことができて少し夢が叶ったと言っています。 どうすれば夢が叶うかなんて私にはわかりません。 だから辛かったら逃げろという気は無いですし、限界まで努力してみようという気も全くありません。 自分の人生が一番大事なんてみんなわかっているからです。 ある大学の教授は、大事なのはわかっている...

【読書日記】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

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題名: 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている 著者:ふろむだ 【概略】 実力を磨くよりも、はるかに人生を好転させる 「錯覚資産」とは何か? 誰もが一度は思う 「なんであんな奴が評価されるんだ! ?」の謎を解き、 「誰にでも使えるズルい武器」として解説する異色作。 本書を読み終えた後には、誰もが 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている というタイトルに納得しながらも、 そうした世界でどう生きるべきかを考え込んでしまうはずだ。 錯覚資産を利用して活躍しようというのが趣旨になる本です。 こちらの方の記事がかなり詳しく書いています。( 「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決っている」は恐らく世界初の応用行動経済学本である ) ちょっとかみ砕いて書くと、容姿の良い人の方が採用されているが、採用した人は容姿で採用したと思っていない。 容姿の良い人が優秀だと誤解するのである。 直感はイメージを抱くというより、直感そのものが書き換わるという風に締めくくられています。 リンク先と同じことを書いても仕方ないので、自分の中で印象に残ったことを書いていこうと思います。    「失敗は成功の母」というが、成功のほうがはるかに成功の母 成功すれば、いい環境が手に入りさらに成長するし、チャンスも回数与えられるので、成功する確率があがってくるとのことで、確かにその通りだなと思いました。 別の話ではあるけれど、昨日受けた研修で、成功の要因は「才能1割、努力2割、運7割」と登壇された方が仰っていました。 本書でも同じで、成功するかは運にかかわってくるので、回数をこなす必要があると。 ただ回数をこなすチャンスをどこまで与えられるかというのは成功、もっと言えば目標達成した人の方がチャンスを与えられる場合が多いかもしれない。    数字は錯覚資産を生みやすい 筋トレを1年365日続いているというと、その人は継続ができそうな気がする。 社会人になってから1年に1回のペースで資格取っていたら、勉強するのが得意そうな気がする。 半年でフォロワー0から500人に増やしたら、SNSに造詣が深いと思う、 と人は勘違いしやすい。 能力があっても次に成功するかとは相関があ...

【読書日記】運の技術 AI時代を生きる僕たちに必要なたった1つの武器

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題名: 運の技術 AI時代を生きる僕たちに必要なたった1つの武器 著者:角田陽一郎 概略 明石家さんまさん、キングコング西野さん、堀江貴文さんなどなど。 バラエティプロデューサーとして「運がつきまくっている」人たちを長年にわたり見てきた著者が出した結論! それが“「開運」の仕組みは論理的に説明できる”です。 本書はスピリチュアルな精神論やオカルトの類いとは距離を置く、いわば「開運の実学」を記した「運の技術」の本。 実用書、テクニック集です。 運の話で有名と言えば、松下幸之助が面接で運が悪いと答えた人はどんなに学歴や面接がよくても不採用、という話が有名でしょうか。    「誰も勧めていないんだけど、自分的にはすごくいい!」を見つけた人が、実は一番運がいい 私は大学生のときから図書館にときどき行って、本を借りてきます。 図書館の楽しみの一つが、「世間的には無名っぽいけど、自分の中では100点の本を見つけたとき」です。 公立の図書館に行くと、有名どころの本も多少はありますが、 ジャンル問わず、年代問わず、人気があっても平積みもされないので、 いろんな種類の本を見ることが出来ます。 その中から自分だけがこの良さを知っているみたいな本に出会えると、かなり嬉しいです。 本屋だと売れない本を置くわけにはいかないと思っているのですが、 図書館だと普通に探すだけだと見つからないだろうなと思うものまで見つかるときがあるので、 宝探しみたいで楽しいです。    心がけるべきは「手持ちの絵具が12色しかないけど、どうやって表現豊かな絵を描けるか」を考え抜くこと 手持ちの材料、少ない材料でいかに成功に導くか、想像力・創造力を働かせられるかを改めて考えさせられました。 本書の中では、1万色の絵具を用意して、プロの方に好きな絵を描いてくださいと頼む創造力のない人が実際にいたとのこと。 確かに派手だけど、そもそも用意すること自体が現実的ではなく、嘘つきになってしまうと。(1色作るのが1,000円だとしても相当額のお金がかかり企画自体がとん挫する) 「常に手持ちの材料で前に進む癖をつけよ」というのを昔教えていただいて、それをずっと心に刻んでいます。 万全の状態で物事がやってくることなんてないので、いかに手持ちの材料で前に進むか。 ...

【読書日記】小さな習慣

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私の一言:毎日目標達成しよう! 題名: 小さな習慣 著者:スティーヴン・ガイズ (著), 田口 未和 (翻訳) 概略 【小さな習慣とは、毎日これだけはやると決めて必ず実行する、本当にちょっとしたポジティブな行動。この方法を使えば、すべてのことは、習慣化し、目標を達成でき、夢を叶え、人生を変えることができる。何しろ「小さ過ぎて失敗しようがない」のですから】 前回の記事で書いた自宅での筋トレを丸1年続けることになったきっかけの本でもあります。 概略に「小さすぎて失敗しない」と書いていますが、私は「毎日目標達成する」と読み替えています。    毎日目標達成 毎日目標達成するとは、絶対に失敗しない目標を設定する、ということです。 本の中に例としてありますが、毎日腕立て伏せを1回する、という目標を立て、最終的にはジム通いを欠かさなくなるほどになった、という話です。 最初からジムに通い続けると言われるとハードル高いですが、腕立て1回という低いハードルを設定することで、まずやる状態を作りあげます。 目標が低いと成長ないのではと思われるかもしれませんが、 過大な目標で1か月で終わってしまうのと小さな目標でも1年続けるのとどちらがより成長するか。 やらないなら小さな目標からでもやってみるのが最も大事なのはいうまでもありません。 本に書かれていますが、 「小さな習慣は、コンフォートゾーンの境界線のところまで歩いていき、一歩だけ外に出ること」というように、 (※コンフォートゾーンとは安心領域のこと。今いる領域でストレスや不安なく過ごせる環境。) 小さな習慣は、成長するための1歩を踏み出すということなのです。    自分が習慣化に成功するまで 自分に置き換えると最初の目標はまず毎日2秒トレーニングするということを決めてスタートしました。 最初はだるい日とかもあって続けるのが大変でしたが、2秒だしなと思いながら続け、 それ以上出来る日は5分10分とする日を過ごしました。 そして1か月くらい経つと行動する時の気持ちが変わってくるのを感じました。 「やるかやらないか、よしやるぞ」となっていたのが、 「いつやるか」という風にやることが前提となっていくのを感じました。 「あ、習慣化できたかも」と思えたのもこのタイミングでした。 ...

【読書日記】平等ゲーム

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題名: 平等ゲーム 著者:桂 望実 ※小説のネタバレの可能性があるため、気になる方は読まないことをお勧めします。 あらすじ 瀬戸内海に浮かぶ「鷹の島」。そこでは…島民1600人が、全員平等。現代社会の歪みを是正するために生まれた、究極の楽園。人々は、嫉妬や私欲にかられることなく、何不自由ない豊かな生活を約束されている。まさに、天国。の、はずだった―。 主人公はこの鷹の島で育った青年(以下、主人公)。 そこに日本本島から移住の権利が当選した青年(以下、青年)を案内するところからストーリはスタートです。 移住権の当選確率がすごい低いという設定があるのですが、それだけ平等に過ごせるとか不自由ない生活への憧れがすごいということなのでしょう。 現実でも憧れる人は多そうです。 主人公は、島の平等システムに誇りを持っており、これほど素晴らしい世界はないと絶賛しています。 仕事は抽選で持ち回り、全て平等に決められる世界です。ある意味小さな社会主義の国と言えるかもしれません。 青年はそこで暮らし始めますが、あるとき主人公に尋ねます。 「いくら用意すればいいのでしょうか?」と。 わかった方もいるかもしれませんが、袖の下というやつです。 完全な平等なんてなかったというやつですね。 いくら納めればこの仕事に就かせてくれる便宜を図るなどが、恒常的になっていたが、 主人公はそれを知らなかっただけです。 平等システムに誇りを持っていた主人公は、このことにかなり衝撃を受け、 島全体に不信感を抱き、結果・・・、は実際に読んでいただければと思います。 さて、主人公にとって島民にとって、完全な平等が本当に約束された状態だったとして、 本当にここは天国だったのでしょうか? 仕事の割り当てが平等ということは、したくないこともしないといけないし、 得意なことに当たればラッキーですが、苦手なことに当たればその年は憂鬱です。 あらずじに何不自由なくと書いてますが、実際は不自由な感じがします。 仕事があみだくじで決まるのを想像してみれば、ですね。 それでいいという人もいるでしょうし、嫌な人もいるでしょう。 私は自分で決めた人生を歩みたいと思ってます。 皆さんはこの平等の島に住みたい、永住したいと思いますか? それともある程度制限と不平等の中...

【読書日記】余命10年

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題名: 余命10年 著者:小坂 流伽 ※小説のネタバレの可能性があるため、気になる方は読まないことをお勧めします。 『あらすじ』 死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた。 二十歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。 笑顔でいなければ周りが追いつめられる。 何かをはじめても志半ばで諦めならなくてはならない。 未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。 そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。 衝撃の結末、涙よりせつないラブストーリー。 「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯生きてみるよ」  寿命と恋愛ものを掛け合わせた王道ものという印象。 そういったものに普段から触れられている方だと、そんな衝撃というほど衝撃の結末でもないが、考えさせられることはいろいろとありました。 個人的には恋人よりも親友との掛け合いの方が好み。 ちなみにあらずじにある趣味に情熱を注ぎというのは、この親友から始まる。 本当は恋人との関わりとか命との向き合い方とかに惹かれ、それについて論ずるべきなのかもしれないが、この親友なくしてこの作品は語れないと思う。 親友は一言でいえば、「世間とのつながり」である。 病気の影響で、引きこもりがちで心も閉じ気味の主人公を 趣味の世界に引きずりこみ、同じ趣味を持つものどうしになり、他の同じ趣味の人とのつながりを作っていく。 最終的にそこで壁にぶつかったりと、いろいろあるのだが、そこは割愛する。 他人とのつながりの中で、承認され成長されていくのは、親友を通じ世間とつながっていくところである。 命の期限に関係なく、懸命に生きることの尊さと葛藤が感じられると思うので、 それを感じられるだけでも読む価値はあると思います。 一方恋人との出会いはネタバレになるので詳しくは避けるが、 同窓会で出会って関係性を発展させていく。 恋はしないと決めていた主人公の心境の変化も見ものの一つではあると思うが、 そこは読んで実際に確かめてほしい。 >読書日記一覧へ << 前記事 見えない衝動こそが一番怖いのではないだろうか  |  次記事...

【読書日記】ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か?

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題名:ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か? 著者:横井 軍平 読了時間:1時間( 207ページ ) 本のタイトルにもなっている「枯れた技術の水平思考」とは 任天堂の救世主でかの有名なゲーム&ウォッチを作った横井軍平の考えで、 ビジネスマンとりわけ技術者は肝に銘じておくべき考えだと思います。    高価だった電卓の技術を安価になってからゲームの作成技術に横展開する ゲーム&ウォッチは電卓が元らしいですが、電卓技術を水平思考、つまり横展開してゲームにしました。 枯れた技術とはこの場合、高価だった電卓の技術が安価になるのを待って使うことを指しています。 これによって安く今までにないものをお客様に届けていたようです。 天下の任天堂にいながらも最先端技術を使いたがることに釘を刺していたのは面白いと感じます。 技術者としては、最新の技術を使いたくなりますが、 それによって提供するものが高価になっては普及も難しくなりますし、 本当に必要なところに必要なものが届かなくなる気がします。    ゲームボーイと同等のものがカラーで他社から発売されたとき 発売当初のゲームボーイをプレイされたことがある方はわかると思うのですが、 今の携帯ゲーム機と比べるとかなり重く、画面表示の色も白黒でした。 (ポケモンの第一世代ではものすごくお世話になりました) じゃあ次出すのはカラー表示の筐体かということで、 部下からはカラーで出しましょうと言われていたらしいですが、 横井氏はこれを何度も突っぱねたそうです。 そうこうしていると、他社が先んじてカラー表示の筐体が出て、 部下たちはかなり慌てたそうですが、 横井氏はカラーと聞いてむしろ安心したと言ったようです。 そしてその考えは的中し、カラー表示の筐体はすぐに市場から姿を消しました。 理由としては、カラーにしたことによって他の機能が劣化した(電池の消耗が激しかった)ためとされています。 機能をただ良くするだけではダメで、本当に必要とされているか、 何故必要なのか、そこに立ち返らせてくれるエピソードだと思います。    まとめ この技術すごいじゃんとか、これは絶対に喜んでくれるはず、と思ってやってみると、 火傷することが多々あるかと思います。 一人よがりにならない...

【読書日記】転職の思考法

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題名:転職の思考法 著者:北野 唯我 読了時間:1時間15分( 260ページ ) この本の紹介を見たとき、これは転職がどうとかではなく、 キャリアのプランニングを考えるための本なのではと思いました。 改めて考えなおす機会になると思い、手に取りました。    マーケットバリューは技術資産×人的資産×業界の生産性 ここで感じたのは、今自分がどの資産を狙って伸ばしていくか、 そして自分が資産だと思っているものも、一度棚卸してみると外では通用せず、 実は資産ではないかもといったものがあることです。 本書を読んでみると自分がどこを狙いたいか、どのタイミングでどこを伸ばすべきか、 そして資産だと思い込んでないかがわかります。    「何をするか」に重きをおくto do型の人間と、「どんな人でありたいか」を重視するbeing型の人間がいる to do(コト)に重きをおく人間:何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている 仕事の楽しみ方:世の中に革新的な商品を残す、会社を大きくするetc... being(状態)に重きをおく人間:どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視 仕事の楽しみ方:多くの尊敬できる人に囲まれている、世の中にこんな影響を与えているetc... 99%の人間はbeing型なので「心からやりたい」ことがなくても悲観する必要はない。 ただし小さなやりたいことは誰でも持っている。 今回これが一番心に響きました。 小さなやりたいことの見つけ方や自分がどういう状態か見つめる方法など書かれていますが、何より自分がどちらの型の人間か見極めておくことはかなり重要だと思います。 そうでないと間違った方向に進む可能性がかなり高いと思います。 この定義だと私はbeing型の人間で、憧れの人から仕事を依頼されたや、 自分のやったことで人の心を動かしたなどは、かなりモチベーションが上がります。    まとめ 冒頭書いた通り、キャリアのプランニングの本だと思うので、 転職どうこう関係なく、今の会社で成果残していきたと考える人にも ぜひ読んでいただきたいです。 私は心の整理・考えの整理ができましたし、頭のモヤモヤが一つ晴れたと思います。 人生100年時代と言われる時代だからこそ、こういうのを考える...

【読書日記】「好きなことだけやって生きていく」という提案

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題名:「好きなことだけやって生きていく」という提案 著者:角田陽一郎 読了時間:2時間( 279ページ ) 自分の好きなこと、したいことをいかに取り入れ、自己実現していくか、 周りの人にそういった考えをどう伝えていくのか、 そういったものを考えてみたいと思って手に取ってみました。    「好きなこと」仕事にしたいと思っているなら、既存のものと「好きなこと」の組み合わせを考えてみてください 経済学者の岸氏が講演でシュンペーターが言うにはという形で、 イノベーションとは既存×既存の組み合わせだと言っていました。 その理論でいくとAKBの握手券付きのCD販売もそうらしく、 お菓子業界では当たり前だったおまけ(ここでは握手券のこと)と CD販売を組み合わせたことがイノベーションとのこと。 組み合わせの大事さがわかる言葉だと思います。 私個人としては、好きなことをどこまで仕事をするかというのは今も模索中ですが、 得意と好きを結び付けたいなという理想を持っています。 それは一人の中の”得意×好き”かもしれないし、複数人の”得意×好き+得意×好き・・・”かもしれませんが、どういった形にせよ、そういった世界を作っていけたらなと思います。    ネット空間上では、企業より個人の方が信頼度(クレジット)が上である どこに所属するかということもさることながら、 個人としてどう生きるかということをはっきりさせることの大事さを考えさせられます。 ホリエモンこと堀江氏が書籍のなかで、これからは企業という形ではなく、プロジェクト型の組織が増えていく。 それは必要なときに集まり、目的を達成したら解散し、必要になればまたその時に必要な人で集まる。 こうなってくると本当に個人でいかに力を持つかというのが必要かと感じます。 今流行りの働き方改革も最終的には個人として生きる力を身に着けようということだと思っています。 短時間で今まで以上の成果だったり、自分に合った場所を探し成果を上げるというのは、 結局のところどこかで個人の力をつける必要があるからです。 その一つの場所としてすでにあるのが、ネットという空間なのだと私は思います。    まとめ 好きなことだけ、楽しいことだけで人生をどこまで埋められるのか、意外に難しさを感じます。 好きだか...

【読書日記】社長の「まわり」の仕事術

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題名:社長の「まわり」の仕事術 著者:上阪徹 読了時間:1時間30分( 256ページ ) 「社長に日々振り回され、ビジョンを実現していこうと奮闘している人たち、そういう人にこそ学ぶべきなのではないか」と前書きで書いている通り、 いわゆるNo.2の方や幹部として何をすべきかなどは学びになると思います。 私もそんなことを思いながら手に取ってみました。    「社長はどう思うかな」という主語で議論がなされたら危ない。お客様を主語にしないといけない たしかに上司の顔色を伺う必要があるときはありますし、目上の人を活用する必要があるときはありますが、それが中心になるのは危ない。 上に上がれば上がるほど、外を意識することを忘れないようにしたいと思います。    ブレーキを踏む役だとは思いつつ、ブレーキにはなりたくない 忠言を必要としている場面もあって、その時に諫める役割を担っているとおもうのですが、でもやっぱりアクセルを一緒に踏む、ハンドルを一緒に握るというのもかなり大事だと思います。 でも、この「一緒に何かをしたい」と思ってもらえるようにしていくというのがまず大事だというのが、私の意見です。 MAP経営だとバリューを体現する人となるのでしょうか? 「バリュー×本書で述べられていること」で試行錯誤していきたいと思います。    まとめ 本書の最後の方に「社長のすぐそばでうまく一緒にやっていく方法は社長を好きなこと」と書かれていますが、ここがまず出発点だと思います。 好きなだけでは何が出来るのか?という感じですが、 好きでなければ成果を残していくのは難しいのでしょう。 自分の対応が、トップの対応のように思われると書いてもありますが、 トップのビジョンや考えを理解し、それを根底として自信の価値観を合わせながら 行動を起こしていきたいと思います。 << 前記事 【読書日記】桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか  |  TOP  |  次記事 防煙たれ壁 >>

【読書日記】桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか

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題名:桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか 著者:鳩山玲人 読了時間:1時間15分( 207ページ ) 会社の先輩が20歳代の人はおススメの本だよと仰っていたので、 四捨五入すれば30歳になる20歳後半の私も読んでみることにしました。 日々の小さな活動の大事さ、意識しておくべきことを知る、 そして見直すにはいい機会になるかと思います。 読んで勉強になったなと思う点から数点を述べて、 最後に感想まとめ(とおススメの方)を書いてみようと思います。    不安がない日は一日もない 文中に社長の仕事について書かれているのですが、 「会社がうまくいっているときは、『何か見落としているんじゃないか』と胃薬を飲み、会社がうまくいっていないときは、『どうやって会社をよくすればいいのか』を考えて胃薬を飲んでいる。それが社長の仕事だ」 と、サンリオの創業者の方が言ったそうです。 安住の地がないことの象徴でもありますが、だからこそ努力し続けることができるとも言えるのでしょう。 私には経営者の苦悩などは想像するしかありませんが、MAP経営のバリューに「自分経営」とあるように、自分の人生を見るときに、上に書いたことを意識していこうと思います。    成功の定義は立場によって変わる 本書の中に、新しいことにチャレンジすることを社長から厳命された社員が、 チャレンジは出来たが売り上げ目標を達成できず、本部長に叱咤される場面があります。 本部長は売上目標の達成を成功と、社員は新チャレンジそのものを成功と定義していたためにズレが生じたようです。 人が違えば価値観が違い、立場が違えば見えてる景色が違うので、 定義が違うのは当たり前なのですが、意外に見落としがちで、これが言い合いの火種になっていることもあるような気がします。 この当たり前のことを今一度意識していきたいと思わせていただきました。    まとめ タイトルに「人が見ていないところで」というのがありますが、 その部分は最初に触れるだけで、あとは人が見ているところでもやるべきことについて触れられています。 全部やりきることができれば、本書冒頭に書かれているように、 制約の中で桁外れの成果を出すことができるのではないでしょうか? 日々行っている...