【読書日記】「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

題名:「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)
著者:汐街コナ  (著), ゆうきゆう (監修)
【概要】
仕事に追われるすべての人へ。
その仕事、自分の命より大切ですか?
精神科医・ゆうきゆう(『マンガで分かる心療内科』シリーズ)が監修・執筆を担当し、
過労死・過労自殺する人が「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由をわかりやすく解説しながら、
仕事や会社に追いつめられている人がどのようにすればその状態から抜け出し、
自分の人生を大切にするための方法と考え方を描きおろしました。
また、過労やうつ状態から抜け出して幸せになった人を取材して描きおろした「実録! ブラックな状況を抜け出しました」も収録。
もうあのような過労自殺の事件を繰り返したくない。
現代日本で働くすべての人に必読の1冊です。
書籍が発売される前、Twitterに公表された時に漫画を読ませていただいて、書籍が発売された時にすぐに買いました。
発売から1年くらい経過しましたが、ちょっと振り返ってみようと思います。

  死の恐怖を克服した先に死を選択することがあるとは限らない

周りからどう見てもそれやったら死ぬだろうという行動でも、本人は死ぬつもりなくその行動を起こすということが書いています。
書籍の中に電車に飛び込もうとしているシーンがあるのですが、その動機は、
「死にたい」ではなく「明日会社に行かなくていい」です。
よく死ぬ勇気があれば何でもできるんじゃないのみたいな話がありますが、勇気とは別のベクトルとして動機があるというのが私の解釈です。

だからこそ未遂の人にかける言葉は選ぶ必要があると思いますし、場合によっては素人が手を出すべきではないのでしょう。

  迂回して夢が叶うこともある

著者の人はイラストやデザイン系の仕事に就きたくて最初の会社に入り、できなくなって長い年月が経過したけれど、本を出すにあたって、漫画を書くことができて少し夢が叶ったと言っています。
どうすれば夢が叶うかなんて私にはわかりません。
だから辛かったら逃げろという気は無いですし、限界まで努力してみようという気も全くありません。
自分の人生が一番大事なんてみんなわかっているからです。
ある大学の教授は、大事なのはわかっているから、大事だ大事だと叫び命の優先順位を上げるのではなく、今している物事の優先順位を下げるようにしなければならないと言っています。

望むものが優先できなくなって、身の回りで見聞きすらしなくなっても、偶然その機会が来ることだってある。
ものすごく幸運なことだとは思いますが、巡り合わせがどこにあるかわからないなと感じます。

  まとめ

与えることも受け取ることもできなような状況になってしまうのが、書籍に書かれていたような状態かと思うのですが、きっと自分では自覚しにくく、周りが声をかけても脱出するのは至難の技かと思います。

幸運なことに私は身体面でも比較的健康ですし、さらに幸運なことに精神面でも今のところ大きな病気などになったことはありません。
運が良かっただけという以上のことはないと思います。
だからこそ今の状況に感謝しながらも、できることを精一杯やりながら、今いただいているものを周りに与えることが大事だと思っています。

そのことを少しでも考える時間をくれるのがこの書籍だと思いますので、ご興味少しでもある方はお読みになってみてください。

ちなみにコチラから内容が少し見れます。
1分くらいで読めますので、よろしければご覧ください。

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