【読書日記】才能の正体

題名:才能の正体
著者:坪田 信貴
【概要】
「ビリギャル」が偏差値40アップ&難関大学合格できたのは、もともと才能があったから? ――「地アタマ信仰」をただちにヤメよう! 

「自分には才能がない」は、努力をしない人の言い訳です。
すべての人に“才能の芽"はあります。その“芽"を、どうすれば見つけ、花開かせることができるか?
やるべきは、今ある状況の「認知」、目的へ向かうための「動機づけ」、そして「正しい努力」です。
自分自身も、子どもも変わります!
部下が変わり、組織がみるみるエネルギーに満ちてきます!
「ダメな人」の能力をみるみる開花させ、成功に導いてきた著者が教える。
どんな人でも“自分の才能で輝ける"ようになるための、驚異のメソッド。

――あなたは「才能がある人」になりますか? 「才能のない人」のままでいますか?

ビリギャル(学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話)の先生による才能についての書籍。
私はビリギャルは読んだことがないので、そちらとの比較等については申し上げられませんが、この本単体でもいろいろと考えさせられることがありました。

才能は誰にでもあって、正しい努力によってこそ開花するということを前提として、じゃあその才能を開花させる方法や、開花させている人は何をしているかということを得ることができます。

  「頭のいい人や出来のいい人の言葉は聞く必要がない」

出来る人は出来る理由がわかってないから、聞いても出来るようにならないというのが、聞く必要のない理由みたいですね。
だから理由や理屈なんて聞かずに、ただ行動を完全にコピーすることが大事。
マネできるのは考えではなく、行動だけだと。

確かに思考は見えないのでマネできているかわからないですしね。
行動をコピーするようにしていきます。

  あるポイントで限界を迎えてしまうのは最初の部分、スタートに問題があることがほとんど

本の中の例にあったのが、アルファベットのXの書き方。
筆記体で書く、Cを背中合わせにしたような書く、バッテンで書く、人によってクセがあると思うのですが、この書き方によって、とある部分から成績が伸び悩むそうです。
理由は×(かけ算の記号)と見間違うから。

単純な計算なら問題なくても難易度が上がり、さばく量が増えてくると、こういった細かいところでつまずいてくるようです。
なので難しい問題をやるのではなく、基本の部分にどこかネックがないかを探し、それを解消するかが大事になることが多々あるようです。

まさに基本に立ち返れというやつですね。

  思いのズレは最初が肝心

折り紙も最初ズレてしまうと後になって取り返しがつかないくらいズレてしまうように。
バタフライ効果が一羽の羽ばたきが大きな竜巻を起こすように。
最初のズレは後々になって大きな障害になってくると。

これを組織に例えると小さな思いや方向性のズレが最後には取り返しがつかなくなってしまうので、このズレを正すために理念を掲げたり、ビジョンを示すことが大事だということのようです。
また理念の中の単語一つの意味をとってもズレがないように、細かく共有することを怠ってはいけないとのことのようです。

そして具体的な将来イメージが浮かばないと人は批判的になるけれど、具体的に浮かぶとどう実現するかに思考が切り替わるようで、そこも具体的にかつズレなく発信することを怠ってはいけないということですね。

  まとめ

本書を読んで思う才能の開花のさせ方って、結局のところ、自分に才能があると信じ、才能があると周りが信じてくれることが必要じゃないかなと感じます。
自分を信じるにはどうすればとか、そんな環境を作るにはどうすればいいか、とかは一考の余地があると思いますが、その一つとしてこの本を読んでみるのも面白いかもしれません。

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