【読書日記】うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

題名:うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間
著者:先崎 学
【概要】
空前の藤井フィーバーに沸く将棋界、
突然の休場を余儀なくされた羽生世代の棋士。
うつ病回復末期の〝患者〟がリハビリを兼ねて綴った世にも珍しい手記
◎うつ病の頭には死のイメージが駆け巡るのだ。◎
「うつ病の朝の辛さは筆舌に尽くしがたい。
あなたが考えている最高にどんよりした気分の10倍と思っていいだろう。
まず、ベットから起きあがるのに最短でも10分はかかる。ひどい時には30分。その間、体全体が重く、だるく、頭の中は真っ暗である。
仕方がないのでソファに横になるが、もう眠ることはできない。ただじっと横になっているだけである。
頭の中には、人間が考える最も暗いこと、そう、死のイメージが駆け巡る。
私の場合、高い所から飛び降りるとか、電車に飛び込むなどのイメージがよく浮かんだ。
つまるところ、うつ病とは死にたがる病気であるという。まさにその通りであった」
うつ病はきっと誰でもかかる可能性がある病気なのだと思う。
極端なのかわからないけれど、ウイルス性の風邪みたいに、
かかる時はかかるし、かからないときはかからない。
心身が弱っている時にかかりやすくはあるかもしれないけれど、
健康体であってもかかる可能性だってある。
そんなものだと思う。

そんなことを考えていると、こんな記事を読む機会がありました。
プロ棋士先崎学さんの「うつ病九段」は、絶対に読んだほうがいい。誰もがうつになる可能性があるのだから。

  うつ病に罹る過程がなかった

うつ病ってどういう風になるのかと思っていましたが、
この本によれば、ある日突然なったらしい。
朝起きたら急に今までと違う感じがしたとのこと。

こんな風に就寝前にいかに体調が良かったとしても、
朝目が覚めたらなっている可能性だってあるのだ。
事前に察知できることばかりでないことは肝に銘じていたほうがいいように思う。
そんな突然かかる病気は、半年以上の治療期間を必要とするのである。

  心持ちがどう変わっていくかの描写がリアル

治療の過程の描写はそんなになく、どちらかというと
最悪期、回復期にどう心持が変わっていくかという
描写の方が多く、それ故に自分もいざうつになったら
こうなるのかもと思えるリアルな描写になっているのかと思います。
元が個人の手記のため、そちらに自然と比重が寄ったのだと思います。

最悪期にはお昼の店をコイントスで選ぶほど決断するのが無理になり、
回復期には現場復帰できるかもと思い、ダメとわかっていても焦って行動したり、
その辺りの周りの人との交流の変化や行動の変化は
一読の価値があると思います。

  それでも理解できたと思わないように私はしたい

知識があるからといって、理解しているのとは全く別のもので、
実体験が知れたからと言って、理解した気になってはいけない。
実際になったことがある人やその周りの方からすれば、
「ふざけるな」の一言で一蹴されてしまうのではとも思います。

うつに限らず私自身いつ病気になり、
いつ這い上がることもできないような事故や体験をするかもしれません。
だからこそ今目の前に注力し、成したいことを考えないといけないのかもしれません。

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