人とAIは思考回路が違うからこそ

藤井聡太七段、相も変わらずの強さで昨日もニュースになっていました。

「AIの読みをも上回る」藤井聡太七段の一手に棋士たちが驚嘆の声

AIが悪い手だと言ったのを選択して勝利し、周囲の度肝を抜いたみたいですね。
こういう場面では人vsAIというのがよく語られますが、人andAI、人とAIが相互にシナジーを起こすところにも、もっとスポットライトが当たると面白いなと思います。
(実際に羽生竜王はいち早くAIを研究して自分の打ち筋に取り入れたことで有名ですね)

話は変わりますが、1月ほど前にこんな文章を目にしました。

最強のAI同士に将棋を対局させると、どういう局面ができあがるかご存知だろうか?強い者同士が戦うのだから、さぞかし面白い対局になるかと思いきや、出来上がる棋譜は過激なだけで全く面白みに欠けた、学ぶべきものがないものになるのだという。
この事例は結構面白いと個人的に思っています。
システムの開発に携わることがなくても、日常生活において、人とAIの関係は切っても切れない時代になってきました。
人とAIが共に学ぶことはニュースにもなるし、AI同士が互いに学習する研究も時々テレビなどで見ます。
ただAI同士の交流から人が学ぶこと、共感することは今でも難しいということが一つ示されています。
共感できない理由は理由と過程を一切語らないことにあるらしいです。

MAP経営は経営支援を行っている会社です。
対人であれば「この施策を行ってください。結果はこういうのを予測してます。理由はこうで、結果が出るまでの過程はこうなります。」という話ができます。
対AIとなると「この施策だと結果はこうなりますのでやってください。以上。」で終わりです。
これが理由と過程を語らないということです。

私が思うには、確かに結果は出るかもしれませんが、納得と感動を生むというのは難しいと感じます。
今後AIの予測の精度は上がって結果を外すことはなくなってくると思います。
それでも結果は結局のところ過程の先にしかないし、
結果を生む行動は何か理由あってのことだと思います。

人には人の、AIにはAIのできることとすべきことがあると思っています。
得意分野で勝負するのは人も同じ、弱みを消し合って強みを活かせ合える場面が広がってほしいと願っています。



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