テセウスの船と会社

テセウスの船というのをご存知でしょうか?
船そのものの名前というより、考え方の一つなのですが。
テセウスの船はパラドックスの1つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じであると言える(同一性=アイデンティティ)のか、という問題である。
難しいこと書いてありますが、
「ここにAと言う名前の船があります。1日1つパーツを取り替えます。30日経過して全てのパーツを入れ替えました。さてこの船はAと同じでしょうか?同じと言って問題ないでしょうか」
みたいな感じです。


今回はこの話と会社について少し書いてみようと思います。
テセウスの船というのは、中身が全部変わってもそれを元のものと同じと言っていいかという話になります。

日本は世界でも長寿企業が多いと言われている国なので、100年を超えている企業も多くあります。
さっき簡単に調べると1万5千社以上あり、2位ドイツの1千社とかなりの差があります。
まあ一概に長いから良いというわけではないと思いますが。
100年も続けば当たり前ですが、中の従業員の方々も入れ替わりも多くあって、最初にいた人はいません、というような状況も普通にあるはずです。

人が全て変わり、モノが全て替わった時、その会社や組織は元のモノと同じだと言えるのでしょうか?
どっちなんでしょうね?
そりゃ違うでしょ、と言う人もいれば、同じだという人もいるでしょう。
乗せてる想いが同じなら同じという意見も目に見えるモノが違えば違うというのも正しいと思います。
「創業者の想いを受け継いでいこう」みたいなのは、同じだと考える人がいるからこその思想だと思います。
また全く中身が変わらないのであれば、それは時代の進化に取り残されているだけとも言えるのかもしれません。


個人的には中身が変わったら別物だと考えてしまうのですが、皆さんいかがでしょうか?


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