フェイクニュースはどこにだって転がっている


リンク先には日経新聞が”無意識のうちに”事実と異なる情報を流すという事実が書いてある(と私は解釈しました)。
メディアに限らず、人間というのは自分に取って有利な情報や伝えたい情報を、意識的もしくは無意識的に抽出してしまう。
そういうことは頭ではわかっていたし理解していたつもりではあったが、本当に理解していただけで納得は出来ていなかったんだなと実感しました。
きっと毎日かなりの数のフェイクに晒されていると思うと、防衛する術を身につけないと怖いですね。

リンク先の中身を少し紹介しようと思います。こんなことが書かれています。
2018年も年の瀬が迫った12月21日。日経新聞の電子版に以下のような記事が掲載された。
「婚前契約じわり広がる 夫婦のルール、事前に取り決め
結婚後の生活ルールや離婚した場合の慰謝料、財産分与などについて、夫婦で結婚前に契約を交わす「婚前契約」が広がっている。3組に1組が離婚するといわれる中、結婚に不安を感じる男女が増えているためだ。」
この記事はまさに、少し冷静に考えればわかるほどのフェイクを前提にしており、そこから導き出した無意味な結論だが、おわかりだろうか。
冷静に考えて欲しいのだが、肌感覚で、周囲の夫婦の3組に1組が離婚しているという職場やマンション、町内会に住んでいる人はいるだろうか。
田舎の年老いた父母の住む家を想像してみると、3組に1組が離婚するということは、実家、右隣、左隣のいずれか1組が離婚しているということである。
30%の離婚率というわけである。
そしてリンク先には厚生労働省の人口動態統計の年間推計と並べて比較されているが、こちらは離婚率は高くても3%もないということが、調査でわかっている、とも書かれています。


日経新聞と国と計算方法の違いだけでここまで差が出るわけだが、この場合は国の方が正確に出していると言えると思います。
日経新聞の計算は1年の婚姻数と離婚数を単純に割っているだけなので、人口が減っていることを考慮に入れていないということのようです。

細かくはリンク先を読んでみてほしいと思います。


さて、第4の経営資源「人、物、金、情報」と言われて久しくなりました。
情報量が倍になるのがに100年かかっていた過去は、1年と経たず倍になる時代になりました。
ググレカスという言葉(Googleで検索することをググれと言って、それをしないで質問などする人を罵倒する言葉)が出てきたと思ったら、ググったらカスだという言葉すら見るようになりました。
そんな中でリンク先に書かれているように1次情報に当たるというのはかなり難しい時代になったと同時に、この情報社会では到達することが不可能な情報はかなり少なくなったのではないかと思います。

そんな中で1つの物事を俯瞰的に見たり、より具体的に見たり、関連付けて見たり、というのが出来るようにならないとなあと感じます。


下に書いているような、調べるのに一工夫する訓練というのもやってみるといいのかもしれません。
・例えば、カップヌードルって引いてみてください。載ってない。けれど、「インスタントラーメン」で調べると、ちゃんとカップヌードルのことも載ってる
・インターネットだと、「カップヌードル」でもう簡単に知りたいページにいけるんです。便利だよね
・けど、「これで載ってない。じゃあこの言葉だったらどうだろう?」っていう風に、諦めないで考えると百科事典にも大体のことは載ってる

普段は情報に速くアクセスできるほうがもちろんいいけど、ふとした時にこういうのは試してみる価値はあると思います。

何にせようがった見方が出来るようになれればいいなと思ったりもします。
(一応捕捉しておくと、うがった見方の意味は、物事を深く掘り下げ,本質を的確に捉えるという意味で、ここではその意味で使っています。決して疑り深く見るという話ではありません)

と、ここまで書きましたが、そもそもリンク先の内容も正しいとは限とは限りません。
このブログだってそうです。(そこまで情報量ないけど)


これだけ世の中情報が飛び交っていますが、周りの情報が正しいかどうかわからないなら、情報を作る側になるのが一番手っ取り早いとは思います。
その手っ取り早い方法が一番難しいのかもしれませんが。

まずは情報をきちんと見れるように、そして情報を作れる側になれるように、今後も頑張っていこうと思います。

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