完全にマネするって難しい

トレーシングペーパーってご存知でしょうか?
薄い紙で、何か書いているものの上に紙を敷いて
透かして写すことで、模写・複写するためのものです。
一時期、これを使って絵を模写するのにはまっていたのですが、
上からなぞるだけなので、色は別ですが、形はほぼ同じものが出来上がります。

じゃあ次はトレーシングペーパーなんて使わず、
横に置いて確認しながら、形をマネしようとすると、
やったことある方はわかると思いますが、同じにするのはけっこう難しく、
場合によっては全然違うものが出来上がります。

頭に浮かべている像が、先入観とかが混じることでそもそも違っていたり、
浮かべているのが正確でも、思った通りに手が動かなかったりと、
いくつか理由があります。

そんなことを考えていると、ふと思ったのが、
他人の行動や所作をマネしようとしたときになぜかできないのも、
その辺りにあるのではないかと考えることができるのではと思いました。

ただマネをしようとしているだけなのに、先入観、つまり自分の色みたいなものが混じってしまったり、
頭ではわかっているはずなのに、動きが実はずれていたりと。
(わかっていて行動しないのとはまた別です)

他の人のマネをすることが、学びの第一歩だというのは、よく言われる話ですが、
完全にマネをすることの難しさを最近感じます。
守破離とも言われるように、自分の色を出すのは型を守ってからのはずですが、これが本当に難しい。

じゃあどうすればいいのかと考えてみます。
先ほどの絵を横に置いて転写する話で良く言われているのが、
元の絵をさかさまにして書いてみると、意外に書けると言われています。
理由としては、先入観がなくなるから。

人は犬の絵を見ると、犬はこういうものだというのが無意識に生まれ、
それが手の動きとして出てしまうため、どうしても元の絵通りに表現されなくなります。
ただ逆にされるとそもそも犬と認識できなくなり、先入観がなくなってしまうため、
元の絵をより正確に模写するようになるようです。

これを流用できないかなと。
例えば上司の動きをマネしたい、でもできない。
なら上司と部下という視点を変える。
自分が上司で誰か部下に自分はそのマネしたい動きが完璧に出来ている体で部下に教えてみる、というロープレを実際に誰かにやってみる、とか。
友達同士という設定にして、プライベートで仕事のテクニックを教え合っている仲で、テクニックを実際に教え合ってみる、などなど。
マネできなかった理由を見つける一つの方法だと思います。

要は視点を変えることでしょ、とか言われそうですが、
大事だと思うのは、自分がこの人みたいになりたいと思う人の動きをトレースし、
そこから自分の成功へ持っていくことです。
他に自分に合う方法があれば、もちろん他の方法をとるべきです。
成功は時の運でもあるので、同じことをしても同じ成果が出るとは限りませんが、
同じことをし続けることで、同じ成果に近づくことは出来るはずです。

この文が成果を出すその一助になれば幸いです。

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