ルールは事前に決めておかなければならないということについて

以前大学で学んだ法律のことを少し書いたことがありますが、それを発端として書きたいことを書いてみようと思います。
(ちなみに以前のは、連帯保証と法律返済期限の決め方と法律ですのでもしよろしければリンク先から見に行ってみてください)

さて今日は罪刑法定主義について書いていこうと思います。
ではwikiさん引用。
ある行為を犯罪として処罰するためには、立法府が制定する法令において、犯罪とされる行為の内容、及びそれに対して科される刑罰を予め、明確に規定しておかなければならないとする原則のことをいう。
と書かれています。
要は、何が犯罪か事前に決めておいてね、後出しはダメだよ、ってことです。
今の刑法、いわゆる殺人罪とか窃盗罪が規定されている法律は、この主義に基づいています。
何故こんなことになっているかというと、後付けで犯罪認定することが出来るからです。

後付けで犯罪認定されると何が困るのか。
例えば、お金を貸す利子に関する制限の法律がなかったとします。
利子20%で貸していたら、15%まででしか貸せない法律が成立します。
今まで20%で貸していたのが違法だから、あなたの会社は違法なので、会社継続しちゃダメですって言われたら困りますよね。
後付けで何でも出来てしまったら、国の人が「あいつムカつくから犯罪者にしたい」とか言い出したら、法律作って遡って法律を適用して犯罪者にできるわけです。

なので、法律は基本的に、「何がよくて何がダメか事前に決めてあり」「あとでルールが作られたり変更されたりしてもその前の行動に対してその法律を適用してはいけない」という考えの元に運用されています。


当たり前ですが、事前に決められていないからと言って、何でもしていいというわけではありません。
法律の穴をついたような倫理やモラルに反するようなことをしていると、実際に罰せられなくても、人がついてきてくれるかはまた別の話です。


さて、前振りが長くなりましたが、ここからは法律の話は置いておいていてだいて、世の中にあるルールも原則的には法律と同じように事前に決めてそれを運用するのは、違和感ないかと思います。
組織や家族など様々な人と人のつながりの中でルールがあります。

時代や体制に応じてルールを変更するかどうかというのは、常に考える必要はあります。
ただルールを変える際にも、前までのことでは一度置いておいてこれからはこういうルールでいこうね、と宣言しなければいけません。
そうでないとなんでもし放題になってしまいます。
そんなことを繰り返している人と共にいたいかという問題です。

またルールを受け取り守る側も上に書いたように、決められていないからといって、何でもしていいわけではありません。

今日の結論としては、
・ルールや決め事は事前に通知しておきましょう
・変える場合は過去にさかのぼって適用しないようにしましょう
・ルールに穴があるからといって、一人勝ちのような使い方はしないようにしましょう

ルールは本来みんなが気持ちよく快適に過ごすために存在するものです。
法律しかり規則しかりそこは変わらないはずです。
その根本の目的を忘れずしっかり運用していけたらいいなと思う今日この頃です。

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