理念浸透と成果の見える化はどちらが先か

先週の金曜日、東陽町で開かれている日本医業経営コンサルタント学会東京大会に参加させていただきました。

私自身は医療業界に詳しいわけではないですが、
病院や介護施設を経営されている方の話や、支援されている方の話を聞けて
勉強になることも多々ありました。

その中で理念浸透に関するお話があったので、書いてみようと思います。
メモを元に思い出しながら私の解釈が入ることはご了承ください。

理念浸透やキャリア形成のタイミングはどこかという点について一考の余地があるなと思いました。
簡単にまとめたのが下の図です。
どういうことかと言うと、初めから理念浸透を目指すよりは、仕事の成果が見えるようになってから初めて理念浸透できるのではということです。

職員満足度が上がればモチベーションが上がり、
モチベーションが上がれば患者満足度が上がり、
患者満足度が上がれば自分がやっている仕事の成果が見えるようになり、
そこで初めて自分のやっている仕事は、その理念で動いている組織だからこそ、
この成果が出るとわかるようになって理念浸透がよりしやすくなる、とのこと。

ここでは理念の共感、最初に理念に触れたときにどう感じるかについては話がなかったので、そこに関してはわかりませんでしたが、理念をより深く浸透させるには成果と結び付けて伝えるのが効果的なのかと思った次第です。

事例ではヒアリングや面談と通じて職員満足度向上につながってそこから・・・という話もありましたが、どうやってやるのかという部分の言及はなかったので、そこに関しても考える必要があるかと思います。

ただ仕事の成果が見える段階で、理念浸透やキャリア形成を共に行い考えるというのは一つの手段だと感じた次第です。
理念が先か成果が先かというのも考えてみるのも大事かもしれません。

書いているうちにふと思ったのですが、理念の「共感」と「浸透」というのは別物として考えたほうがいいのかなと思いました。
つながってはいるのでしょうけど、考える場面は別なのかもしれません。

MAP経営でも経営計画を立案する際などに、理念の大事さやどう浸透させるかについてお話することがありますが、一石と投じるものであったらいいなと思います。

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